ファイル整理は、フォルダを増やす前に。ひとり事業の保存ルールファイルと情報の置き場所を決める
一度にすべてを整理せず、今動いている案件のファイルから。分類のルールを小さく決めて試します。

目次
目的・準備・手順・注意点を整理した記事です。実際の作業記録とは区別します。
「最終版」のはずなのに、別のフォルダにも似た名前のファイルがある。送る前に中身を開き直して、どれが正しいか確かめる。こうした迷いは、フォルダを増やすだけでは解消しません。
まず決めるのは、どこを正本の置き場所にするか、作業中と送付済みをどう区別するか、次のファイルをどこへ保存するかです。この記事では、一つの案件で試せる保存ルールを提案します。フォルダ名や案件名は説明用の例で、特定サービスの操作手順や時短効果の実測ではありません。
01全部ではなく、今動いている一つの案件から
最初にPC全体を整理しようとすると、古い資料の要否を判断するだけで作業が増えます。まずは今週使う案件を一つ選び、その案件の資料だけを対象にします。
- 現在の保存先を書き出す。デスクトップ、ダウンロード、クラウド、メールの添付など。
- 編集を続けるファイルと、すでに相手に送ったファイルを確認する。
- 元に戻せるコピーや履歴を確保してから、小さな範囲で試す。
共有中のファイルは、自分だけの都合で移動しないでください。リンクや他の資料からの参照が変わる場合があります。元データに依存する制作ファイルも、関連素材ごと扱う必要があるため、通常の書類と同じ感覚で一括移動しないようにします。
02案件ごとに、正本の置き場所を一つ決める
例えば「A社のWebサイト改修」なら、案件フォルダの中に、次の三つを置くところから始めます。番号は並び順を揃えるための例です。
| フォルダ | 入れるもの | 運用のルール |
|---|---|---|
| 01_作業中 | 編集中の提案書、原稿、確認用データ | これから直すファイルはここに置く |
| 02_送付済み | 実際に相手へ送ったファイル | 送った時点の状態を残し、直接上書きしない |
| 03_参考資料 | 受領資料、仕様、参考画像 | 受領した原本と、自分の加工版を混同しない |
送付版は「編集する正本」と役割が違います。作業中のファイルを更新しながら、相手へ何を送ったかを別に残す考え方です。クラウド上の一つの文書を共有している場合も、送付時点の内容をどう確認できるか、運用を決めておきます。

見積書を「営業」にも「A社」にも複製して置くと、どちらを直したか分からなくなります。編集する正本を一つ決め、別の場所からも見つけたい場合は、利用環境に合うショートカットやリンクを検討します。
03ファイル名は、探す手がかりと版を揃える
ローカルファイルを版ごとに残すなら、例えば「日付_案件名_内容_版」の順にします。ここでは日付を「その版を保存した日」と決めます。送付済みフォルダでは「送った日」とするなど、場所ごとの意味を記録しておくと迷いにくくなります。
| 迷いやすい例 | ルールを揃えた例 |
|---|---|
| 提案書_最終_修正2.pdf | 20260916_A社サイト_提案書_v03.pdf |
| 画像1.png | A社サイト_トップ画像_横長_v01.png |
| メモ.docx | 20260916_A社サイト_打合せメモ.docx |
全ファイルにすべての情報を詰める必要はありません。日付で探さない画像なら日付を省き、案件名や用途を優先して構いません。検索で使う言葉を揃え、「A社」と「株式会社A」が混在しないようにします。
版履歴を管理できる共同編集文書では、修正のたびに複製するより、一つの文書を更新する方が扱いやすい場合があります。保存方法を混在させるなら「どれを見れば最新か」を先に決めます。
04一時置き場には、見直すタイミングを付ける
保存先に迷うたびに新しいフォルダを作る代わりに、「00_一時置き」を一つ用意する方法もあります。ただし、入れっぱなしなら名前が変わっただけです。
例えば「案件の作業を終える前に見直す」と決め、次の三つに分けます。
- 使うもの:案件内の決めた場所へ移す。
- 判断できないもの:確認する内容をメモし、保留にする。
- 不要と思うもの:保存義務や共有への影響を確認してから扱いを決める。
名前が似ているだけで重複と決めつけないでください。内容、版、送付先が違う可能性があります。この記事の整理例は、契約書や帳票などの保存・廃棄基準を決めるものではありません。
05AIには、まず分類案だけを頼む
分類に迷うなら、架空のファイル名でルールを試してみます。実際の顧客名や案件名を含む一覧を渡す前に、その情報を利用サービスへ入力してよいか確認します。分類案を作るだけなら、本文や原本ファイルまで渡す必要はありません。
一つの案件のファイル整理案を作ってください。 実際の移動・削除・名前変更は行わず、表で提案してください。 【置き場所】 01_作業中/02_送付済み/03_参考資料 判断材料が足りないものは「要確認」にしてください。 【架空の一覧】 ・提案書_v03.docx:現在編集中 ・提案書_v02.pdf:9月15日に相手へ送付 ・ロゴ原本.png:相手から受領 ・提案書_最終.pdf:送ったかどうか不明 【出力する列】 現在の名前/置き場所の案/判断理由/人が確認すること 【条件】 名前だけで最新版や不要ファイルと断定しない。 送付済みかどうか不明なら推測しない。 削除対象を決めない。
この例なら、送付履歴が不明な「提案書_最終.pdf」は、人が履歴を確かめる対象です。AIの分類がもっともらしくても、実際の保存先や送付の事実を知っているとは限りません。
06一つの案件で試す、保存ルールの記入シート
| 決めること | 記入例 |
|---|---|
| 今回整理する対象 | A社サイト改修の提案資料だけ |
| 編集する正本の置き場所 | A社サイト改修/01_作業中 |
| 名前の付け方 | 保存日_案件名_内容_版 |
| 送った内容の残し方 | 送付したファイルを02_送付済みに残す |
| 一時置き場を見直す時 | その案件の作業を終える前 |
| 変更前に確認すること | 共有者、参照リンク、元に戻せる状態 |
ルールが使えるかは、次にファイルを保存するときに確かめます。「どこに置くか」「どれを編集するか」「何を相手に送ったか」の三つを迷わず判断できれば、まずは十分です。迷ったファイルだけを記録し、例外のために分類を増やしすぎないように見直します。
ファイル整理以外も含めて仕事を分けたい場合は、ひとり事業の業務整理へ。送付時の確認は、AIメールの依頼文と送信前の確認例で、本文・宛先・添付を分けて確認できます。
本記事は編集部による運用の提案です。フォルダ構成とファイル名は架空例であり、実際の顧客データや特定製品の検証結果ではありません。
出典・情報の確認範囲
仕事の進め方についての編集上の提案です。実測した効果ではありません。

