切り抜き動画1本を作る手順。AIに任せる作業・人が判断すること素材選び・編集・確認の役割を整理
場面選び・構成・字幕・サムネイル・公開前確認を分けて解説。AIへの依頼文と、一本を仕上げるための確認表付き。

目次
目的・準備・手順・注意点を整理した記事です。実際の作業記録とは区別します。
長い動画から短い一本を作るとき、手間がかかるのはカット操作だけではありません。どこを残すか、どの説明が必要か、字幕と見出しが元の内容に合っているか。その判断を先に整理すると、AIに渡す作業も決めやすくなります。
この記事では、自分で撮影した動画や、利用条件を確認できた素材をもとに、場面選び→構成→字幕→サムネイル→公開前確認の順で進める方法を紹介します。特定ツールの操作説明ではなく、ひとりで制作するための作業設計です。
01まず「誰に何を伝える一本か」を決める
素材を開く前に、見終わった人に何を持ち帰ってほしいかを一文にします。例えば自社の解説配信なら、「見積もり依頼の前に、用途と納期を整理できる」が目的になります。「面白い場面を集める」だけでは、話題が増えやすく、一本の軸が定まりません。
| 項目 | 記入例 |
|---|---|
| 見る人 | 初めて制作を外注する個人事業主 |
| 伝えること | 見積もりを頼む前に決める二つの条件 |
| 扱わない話題 | 料金相場や契約条件の解説 |
| 見せ方 | 説明を読める横長動画。縦型は別の構成で検討 |
| 完成の条件 | 元動画を見ていなくても、用途と納期の意味が分かる |
長さを先に固定しすぎると、必要な前提まで削りやすくなります。最初は一つの問いに答える構成を作り、重複や寄り道を削って整えます。
02AIに渡す作業と、残す判断を分ける
すべてを一度に任せるより、途中で確かめられる成果物に分けます。映像や音声を扱える範囲はツールによって違うため、文字起こしだけを渡す場合は、表情や画面の状況まで判断できる前提にしません。
| 工程 | AIに頼む候補 | 人が確認・判断すること |
|---|---|---|
| 素材を探す | 文字起こしから話題と候補箇所を整理 | 実際の映像・音声を再生し、使う範囲を決める |
| 構成を作る | 導入・説明・結論の並べ方を提案 | 発言の順序や因果関係を変えていないか |
| 字幕を作る | 文字起こしや読みやすい区切りの案 | 固有名詞・数字・否定表現と音声の照合 |
| 見出しを作る | タイトルやサムネイルの短い文案 | 映像で示していない成果や発言を加えていないか |
| 公開する | 確認項目の整理 | 素材の扱い、書き出し結果、公開設定の最終確認 |
「AIが候補を出した」と「その場面を採用できる」は別です。候補一覧には、採用する理由だけでなく、確認が必要な点も残します。
03候補の前後を見て、切る位置を決める
印象的な一言だけを抜くと、条件付きの話が断定に変わることがあります。「この条件なら使える」の前半や、「ただし例外がある」の後半を落とさないようにします。
以下は、構成の考え方を説明するための架空例です。時刻は実際の動画から採ったものではありません。
| 元動画の時刻 | 内容 | 編集時の判断 |
|---|---|---|
| 02:10–02:35 | 「見積もり前に何を決める?」という質問 | 何の話か伝わる導入として残す |
| 02:35–03:20 | 用途と希望納期を整理する説明 | 今回の中心。重複する言い直しだけを検討 |
| 03:20–03:45 | 納期未定なら、その旨を伝える補足 | 「必ず決めないと依頼できない」という誤解を防ぐため残す |

切り抜き後の冒頭に「それ」「この場合」が残ったら、何を指すか初見の人に伝わるか確かめます。補足テロップを足す場合は、本人の発言そのものと編集側の説明が混ざらない見せ方にします。
以下の文字起こしから、切り抜き動画の構成案を作ってください。 【視聴者】 初めて制作を外注する個人事業主 【一本で伝えること】 見積もりを頼む前に整理する条件 【入力】 ここに、利用できる文字起こしと実際のタイムコードを入れる 【出力】 候補の開始・終了時刻/内容/前後に残す必要がある説明/確認事項 【条件】 入力にない時刻や発言を作らない。 時刻がなければ「時刻未確認」とする。 条件・例外・否定表現を省いて意味を変えない。 映像でしか分からない内容は断定しない。 一本にまとめにくい場合は、その理由を説明する。
04字幕は、自然な文章より音声との一致を優先する
読みやすく整った字幕でも、話した内容と違えば修正が必要です。YouTube公式ヘルプも、自動字幕は発音や背景雑音などによって内容を正しく表せない場合があり、確認と修正が必要だと案内しています。
確認する順番は、固有名詞、数字、否定、条件です。例えば「できない」が「できる」になっていないか、「およそ」が消えて断定になっていないかを、元の音声に戻って見ます。聞き取れない箇所は、前後から推測して確定させません。
- 全文字幕:話した内容を追えるようにする。要約で意味を変えない。
- 強調テロップ:大事な点を補助する。発言より強い断定にしない。
- 編集上の補足:発言と区別し、必要な説明だけを足す。
最後はスマホ程度の表示サイズでも、文字が読めるか、顔や図表に重ならないかを確認します。すべてを太字や強い色にすると、強調したい箇所が埋もれます。
05サムネイルは、動画にある内容を短く伝える
先ほどの例なら、「見積もり前の2つの準備」のように、視聴して得られる内容を示します。動画に根拠がない「費用が半額」「絶対失敗しない」といった表現は加えません。
AIには言葉の候補や配置案を頼み、人の顔・元動画の場面・商品の形など、事実を示す素材をどこまで変えてよいかは先に決めます。実際には起きていない場面や表情を、出来事の証拠のように見せないことが大切です。
サムネイルの言葉を動画の冒頭と見比べ、期待させた内容が本編にあるか確認します。タイトルと画像に同じ長文を詰めず、小さく表示しても主題が読める状態にします。
06書き出した一本を、最初から最後まで確認する
編集画面だけで確認を終えず、実際に書き出した動画を再生します。下の表を使い、修正があったら書き出し直したファイルでも該当箇所を確認します。
| 確認するもの | 見るところ |
|---|---|
| 内容 | 冒頭だけで話題が分かるか。条件や例外が抜けていないか |
| 字幕 | 名前・数字・否定表現が音声と合っているか |
| 画面 | 切れた文字、不要な通知、意図しない映り込みがないか |
| 音 | 発言が聞き取れるか。カットの境目で不自然に途切れていないか |
| 素材 | 利用する映像・音楽・画像の条件を確認できているか |
| 公開情報 | タイトル・サムネイル・説明・公開先が今回の動画と合っているか |
所要時間を振り返るなら、AIが処理した時間だけでなく、素材確認・修正・書き出し・公開前確認も分けて記録します。次に改善する工程は、生成が遅かった所とは限りません。確認や直しが多かった所から見直します。
素材と完成版の管理には、ひとり事業のファイル整理が使えます。AIに渡す前の仕事の分け方は、業務整理の4分類と記入シートで整理できます。
この記事は制作手順の提案です。タイムコード・依頼文は説明用の作例であり、実際の制作記録、特定ツールの性能比較、再生数や時短効果の実測ではありません。公式情報の確認日:2026年9月16日。
出典・情報の確認範囲
仕事の進め方についての編集上の提案です。実測した効果ではありません。
確認日:2026-09-16